ニキビ・吹出物
  「ニキビは青春のシンボルだから気にするな」 「不潔が原因だから、一日何回でも良いからとにかく洗顔」 と昔から言われていますが本当でしょうか。
 小学校高学年から中学生の頃にホルモンの分泌が活発になって皮膚が脂っぽくなり、ポツポツ出来はじめ、ひどい人は大きく・赤く・先が化膿して痛む人さえいます。
 これでは 「気にするな」 と言われても悩みます。いいえむしろ大いに気にして早目に手当てをすべきなのです。
 又、ニキビ専用の洗顔料が市販され、一生懸命洗顔しているのに反って悪化して困っている人も多くみられます。 「ニキビは皮脂の分泌の多い脂っぽい肌の人に多い」 という理由で、洗顔剤は例外なく脱脂力の強いものばかりです。でもニキビ以外の部分も一緒に洗うことになるので、正常な部分がカサカサになり、無防備状態になって皮膚の抵抗力も低下してトラブルが起き易くなる為、 ニキビ専用の洗顔料は反ってトラブルの元になってしまうのです。
 ニキビ退治は、正しい知識を持って体内・外から取り組んで上手に退治しましょう。

A:漢方のとらえ方
ニキビは病気です。病気には原因があります。
身体的原因 …… 胃腸の不調(胃弱・便秘・下痢など)・生理不順・甘味や油分の摂り過ぎなど
心理的原因 …… ストレス・悩み・緊張・不安など
手当・お手入れの誤りが原因 …… 外用薬・内服薬・石ケン・シャンプー・リンス・化粧品の品質や方法の不適正
日常生活上の原因 …… 衣食住の誤りによる冷え・寝不足・夜型生活など
ニキビの 状態は色々です。
大きいニキビ= 赤い・痛い・化膿する
「お血」によることが多いので、体質と他の症状にあわせた漢方薬を
理想的な石ケン洗顔と洗顔後の正しいお手入れ法を
小さいニキビ= ブツブツ・ザラザラ
「お血」によることが多いので、体質と他の症状にあわせた漢方薬を
理想的な石ケン洗顔と洗顔後の正しいお手入れ法を
ニキビには色々な タイプがあります。(画像参照
胃腸タイプ …… 頬・鼻の下・首などに出ている人
生理トラブルタイプ …… 生理前に悪化する人
ストレスタイプ …… こめかみ・おでこ・頬の外側に出来ている人
腎虚タイプ …… アゴに出ている人・寝不足で悪化する人
ニキビを皮膚だけのトラブルととらえたり、コマーシャルや雑誌の記事をうのみにして使用したりするだけでは、ニキビの原因を解決出来ないので、治らないだけでなく重症化し、取り返しのつかない状態になりかねません。
ニキビが怖いのは、早くきちんと治さないと凹状の跡や色素沈着(シミ状)の跡で一生苦しむことになる事。
人目が気になって内向的な性格なったり、人前に出られなくなったり、勉強や仕事・恋愛などに影響し、人生をマイナスの方に向けてしまうことも多いのです。
ニキビの原因やニキビの仕組み・お肌の仕組み(皮膚生理学)・漢方の考え方などの正しい知識を持ち、適格な治療・お手入れをすると、速やかに回復するものです。
お肌の仕組みに合わせた化粧品を使って正しい洗顔を一度するだけで、その場で改善し始める人が多いことからも、上手に取り組んで早く治してほしいと思います。
ニキビが出来る場所によって原因がちがいます。
<ニキビの部位とツボ(経絡)>
この絵は片側のみですが、実際は両側にあります。
写真をクリックすると拡大します。


B:治療作戦
1) 内治法(漢方薬・健康食品)…… タイプによって治し方がちがう(イラスト参照)
(1) 胃腸タイプ …… 頬・鼻の下・首などに出ている人
(舌がザラッとしたり、白や黄色の舌苔がある人)
(舌が赤くぬれている人)
 …… 舌を見分けて漢方薬を選んでもらう。
漢方薬がダメな人にはビオフレッシュ(胃腸に良く、頓服的に飲める健康食品)を。
赤味 …… 赤味を消す消炎効果の漢方薬(丸薬)を
便秘 …… 自力排便が出来る様になる&胃腸に優しい漢方薬(丸薬)を
化膿 …… 漢方薬(天然生薬抗生物質と言われる物)又は、ロイヤルキングケフィアを
(2) 生理トラブルタイプ …… 生理前に悪化する人
冷え・生理痛がある人 …… 身体をあたため、生理が理想的になる漢方薬(粉薬)を
「お血」(=おけつ=ふる血) …… より積極的にふる血を排泄する漢方薬(丸薬)を
赤味 …… 赤味を消す消炎効果の漢方薬(丸薬)を
便秘 …… 自力排便が出来る様になる&胃腸に優しい漢方薬(丸薬)を
生理痛 …… 漢方の痛め止め(粉薬)を
(3) ストレスタイプ …… こめかみ・おでこ・頬の外側に出来ている人
ストレス解消に効果的な漢方薬(煎じ薬又は粉薬)を
赤味 …… 赤味を消す消炎効果の漢方薬(丸薬)を
雲南貴精(うんなんきせい) …… お;血・肝臓・血圧・止血・溶血・ストレスなどに効果のある2種類の漢方薬を原料として作られた健康食品
(4) 腎虚タイプ …… アゴに出ている人・寝不足で悪化する人
腎虚に関しては「腎虚のページ」を参照してください。
胃が丈夫な人 …… 腎の力をつける漢方薬(丸薬)を
胃が弱い人 …… GOOD補腎(グッドホジン) …… 腎の力をつける漢方薬や食品が沢山入っている健康食品を
赤味 …… 赤味を消す消炎効果の漢方薬(丸薬)を
便秘 …… 自力排便が出来る様になる&胃腸に優しい漢方薬(丸薬)を
2) 外治法
(1) お肌の仕組みを知ろう
< お肌の構造 >
私達のお肌(皮膚)は、
汗腺から、汗(水)が出る。
毛穴につながっている皮脂腺から皮脂(脂)が出る。
この水と脂は、そのままでは混じり合わないが、
皮膚表面の老化角質(あか) が乳化剤の役目をして この水とあぶらをクリーム状にし(皮脂膜という)、皮膚表面をおおって保護している。
画像をクリックすると拡大します
< 皮脂膜 > …… お肌の保護膜の役目をする。お肌にとって最も大切な物。
3つの「あ」から出来ている。
あせ ……… 汗腺
あぶら …… 皮脂腺
あか ……… 老化角質 (あかは蛋白質、蛋白質はアミノ酸から出来ている。その代謝産物が乳化剤の役目をしてあせとあぶらをクリーム状にしている。アミノ酸の為に弱酸性になっている。)
役目
お肌を保護している。
お肌のツヤとハリを守っている。
弱酸性になっていて、お肌を雑菌から守っている。
< 表皮の新陳代謝 >
真皮層の上に新しい丸い細胞が生まれ、扁平になりながら徐々に内から外へと上がっていく。
新しく生まれた細胞が角質層に達するまでに2週間(14日)、そして角質細胞が皮膚からはがれ落ちるまでに2週間(14日)、およそ4週間(28日)のサイクルで皮膚はリフレッシュしていく。
但し、老化角質(窓際族細胞とも言うべきもの。古村和子命名)があると、そのサイクルは60日―100日―200日となり、新旧が入れ代わりにくくなり、お肌の老化が進んだりシミなどのトラブルが回復しにくくなる。

(2) だから、こんなことはやめよう
正常な皮脂膜を維持することを妨げるお手入れはやめよう。
『ニキビは脂(あぶら)だから』と、脱脂力の強い洗顔剤で洗うことはダメ。
皮脂膜を取り過ぎると、お肌が無防備になり、お肌が危険を感じます。
すると皮脂腺から沢山の皮脂が分泌され、反ってベタベタなお肌になり、ニキビが出来易くなります。
それが限界を越えると皮脂の分泌が追いつかなくなり、皮脂膜(保護膜)が作れずカサカサお肌になり、お肌の抵抗力が低下してトラブルが起き易くなります。
「洗顔が大切」と、1日に何回も洗顔することも、上記と同じ状態をつくってしまいます。(1日に2回〜3回にしましょう)
外からつける クリーム(皮膚科の治療用のもの・化粧品として市販されているもの)や ニキビの所にはっておくものなどは やめよう。
皮膚の内側から水(汗腺の汗)やあぶら(皮脂腺の皮脂)が順調に外へ分泌されるべき出口をふさいでしまうから。
細胞も<内側から外へ>と代謝される仕組みなので、外から何かをつけて治すことは不可能ですヨ。(ステロイド剤は最悪ですヨ。)
つぶすことはやめよう。
毛穴が老化角質(アカ)の増殖によってふさがれるのがニキビの最初の原因なので、つぶしてウミを出しても解決せず、逆に悪化し、ニキビ跡で苦しむことになります。
(3) ニキビの仕組みを知ろう
角質が増殖して毛穴を狭くする。
狭くなった毛穴に皮脂がつまって毛穴がふさがれ
白ニキビ …… 角質層にと皮脂がつまって白く見える。
黒ニキビ …… 先端の皮脂が酸化されて黒くなったもの。
毛穴がつまった所に細菌が増殖し炎症をおこして赤くなり、触れると痛みを感じるようになる。
炎症をおこしたニキビが更に悪化しウミを持った状態が真皮層にまで広がり触れるととても痛く感じる。
更に悪化し、大きく腫れあがった状態になる。とても痛い。手でさわらなくても痛む人もいる。おでき状になる。
(4) だから、こうして治そう(内治法と外治法のポイント)
老化角質を毎日優しく少しづつ除去することにより、毛穴からの皮脂の分泌をスムーズにし、皮脂が毛穴につまらない様にする。
ピーリング……老化角質を取る方法(フェイスパックが最適)
(この他、皮脂分泌を促進する発汗療法も有効です。)
炎症が起きて赤くなっている所には、消炎効果のあるものを。
内治 …… 消炎効果のある漢方薬(丸薬)を
外冶 …… 消炎効果のあるカコチャンパッククリームを
化膿してウミを持っている所は
ニキビの頭がとれると凹状のニキビ跡になり
つぶすと色素沈着(シミ状の跡)が残り
…… 生涯悩むことになるので
つぶさない
洗顔してタオルでふく時は、こすらずにそっとタオルを当てて水分を吸収する様にする
内治 …… 化膿によい漢方薬(煎じ薬)かロイヤルキングケフィアを
外治 …… 消炎効果のあるカコチャンパッククリームを
大きく腫れ上がって、さわらなくても痛い時、(おでき化しているもの)
内治 …… 消炎効果のある漢方薬(丸薬)や顔のおできによい漢方薬(煎じ薬・粉薬)を
外治 …… 消炎効果のあるカコチャンパッククリームを
手の合谷(ごうこく)という穴(ツボ)に直灸(じかきゅう)を


C:早く治す為のコツ
(1) 衣食住で冷やさぬ様に。
衣(特に 下半身や足もとの保温に注意)・食( 手でさわって冷たく感じる物や水分を多く含む物・飲み物・水分を控え目に)・住( クーラーやシャワー入浴はマイナス)に注意する事。
(2) コーヒー等の 刺激物や・チョコレート・揚げ物・ 脂っぽい物・脂肪分などは、ニキビを悪化させるので要注意。
(3) 寝不足・夜ふかしも悪化要因なので、生活のリズムを工夫して!
(4) ニキビのお手入れ法の条件を知って実行する事。
[古村和子がお勧めする上手なお手入れ法]
汚れを徹底的に落とすトリプル洗顔法。
油汚れ ……… クレンジングローション(乳液タイプのクレンジング)で
アカ・汗・ほこり汚れ  ………  ウォッシングクリーム(アルカリ性)で
     又は
ナチュラルソープ(弱酸性)で
角質洗顔 ……… フェイスパック(1分間の泥パック)で
つけておくものは最小限に。
お肌の自然回復力を邪魔しない為に。
お肌を過保護にしない為に。
簡単・シンプルに。
お肌に余分な物は不要と考えるから。
皮膚生理学にのっとった方法だから。
(5) 具体的な方法のコツ・ポイントを知って実行する事。
[汚れをとる・とる・とる → その後はやたらに物はつけない事。]
毎日の洗顔・パック何より大切。
(第1ポイント)
ファンデーションは、乳液タイプのクレンジング(クレンジングローション)をガーゼにつけて、完全に落とす。
下の写真は、ガーゼに付いたファンデーションが段々薄くなっていく様子を写したものです。
(画像をクリックすると拡大します。)
1回しかクレンジングしていない人は、
からの分のファンデーションは
お肌に残ったままになる」
という事を知ってほしいと思います
(第2ポイント)
お肌の汚れは、お肌の抵抗力を回復させる為にも、弱酸性のナチュラルソープ
(雑菌効果・化膿対策)を使用。ガーゼを使って十分に泡立てて優しく洗う。
(ニキビの頭がとれると凹状の跡で悩むことになるので、十分に注意して)
(第3ポイント)
タオルでふく時も、こすらずに軽く押す様にして水分をタオルに吸収させる。
(第4ポイント)
フェイスパックは毎日行うこと。ここまでが洗顔(だから『トリプル洗顔』と言う)
(よくなってきたら、週2〜3回に)
このパックはもともとニキビ治療用として作られたものであり、老化角質で毛穴がつまらない様にする仕組みのピーリングパック(老化角質を除去すること)なので、皮脂の分泌をスムーズにし、
毛穴がつまっている所 ……… 中から外への皮脂の排出を助け、ニキビを治す.。
皮脂の分泌が不足している所……脱脂しすぎた所のかさつきを改善する。
化粧下地はクリームを使わずに。
(第5ポイント)
化粧下地は[ローション&ナチュラルオイル]で皮膚呼吸を確保するやり方を。
ファンデーションのタイプも要注意。
(第6ポイント)
紫外線対策の為に必須のファンデーションは、乱反射の仕組みのDr.リーベンのプレストパウダーファンデーションが理想的です。
クリームタイプやリキッドタイプは皮膚呼吸を邪魔してしまうので、避けた方が賢明です。
(第7ポイント)
ローションの選択も大切。
さっぱりタイプとしっとりタイプを、お肌のベタつきや乾燥の状態に合わせて使い分けます。
詳しくは、古村和子の漢方美容法の本、又はこのホームページの「知らなきゃ損」のページをご覧下さい。
(H13.11.16 記)
文:古村和子
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